東北大学大学院医学系研究科 感染病態学分野
東北大学大学院医学系研究科 総合感染症学分野
東北大学病院 総合感染症科/感染管理室

教授挨拶Greetings

基礎―臨床教室が一丸となって、感染症を取り巻く様々な問題に対し、診療・研究・教育・地域支援を通して解決に取り組みます。

2023年4月1日より、東北大学大学院医学系研究科 感染病態学分野および総合感染症学分野の教授を拝命しました。感染病態学は保健学専攻 感染分子病態解析学分野の川上 和義 教授(2005年4月~2023年3月)の後任、医科学専攻 総合感染症学分野は賀来 満夫 教授(1999年3月~2019年3月)の後任として両分野を主宰させていただきます。

感染症に関する検査を含む基礎教室および臨床教室を統合し運営することで、大学病院の教室として臨床・研究・教育・地域支援の4つの役割を充実させたいと考えております。
新興感染症である新型コロナウイルス感染症を経験し、今後も感染症は人類にとって最も重要な健康・社会問題になると思います。一方、感染症を取り巻く問題は多岐にわたります。時代により変化する微生物、ヒト・動物そしてそれを取り巻く環境を介する感染症へのワンヘルスアプローチ、感染宿主の多様化、感染症が個人の問題から施設さらに社会へ発展するなど、感染症を総合的にマネジメントすることができる人材育成を行いたいと思います。
特に臨床感染症学および微生物学を基礎・臨床の側面から理解し、医学の発展に貢献できる次世代を担う医学研究者の育成を行うとともに、不足する感染症に携わる医療人材の育成に力を注ぎ、病院・地域への貢献を教室あげて取り組んでまいります。

様々な問題に対して、困難に直面することもありますが、教室の皆さん、同門の諸先生方と分かち合い、共に励み、成長し活気のある教室作りを心掛けたいと思います。